「金沢の羽山ごもり」ちょっと気になる事まとめ

金沢の羽山ごもり関係で、誰かに聞くほどではないような、ちょっと気になる事をまとめてみました。

①羽山ごもりは5年後に1100周年を迎える。現在2022年。ということは祭事が始まった年は平安時代の927年頃。竹取物語ができた頃(9世紀後半から10世紀前半)のようです。
②御託宣を受ける、神が住まう山 羽山は普段は立ち入り禁止。年に1回、羽山ごもりの時のみ入山できる。それ以外で立ち入ると災いが起こる。禁足地。昔警告を無視して入山した人がいたそうですが、ヘビにかまれたりしたとか。
③食事は朝夕のみ。昼食がないのでおなかが空く。朝食と夕食のお代わりはOKなのでそこで調整する。おなかが空いているときの白米はさぞおいしいでしょうねぇ・・・
④祭事中に食べる野菜や米などの食料は神が宿る地 金沢で生産されたものでなければならない。なので各家庭では祭事に使う野菜を自家栽培している。当然、便利なJAの直売所で買ってきてはいけない。
⑤調理方法・道具とも細かく決まっている。野菜の切り方、指定の形の包丁、釜戸、釜、臼、杵などなど。
⑥決められた作法以外のことをしてはいけない。違うことをすると厄災が訪れる。変なところですべって転ぶとか。
⑦下帯姿になるとき、下帯の上に黒帯をすることがある。テンションが上がりすぎた参加者が他の参加者の下帯を引っ張ってずり降ろすことを防ぐためらしい。ギャランドゥがオープンになったら、わぁ!ってなりますものね(画像は驚いた猫)。♪悔しいけれど お前に夢中 ギャランドゥ×2♪
⑧金沢(かねざわ)の名前の由来は蟹沢(かにさわ)。平安時代、8尺(約2.4m)以上の大蟹がいたのだとか。大蟹や大蛇が悪さをしていたのを黒沼神社にこもり神のお告げを得て成敗したことから羽山ごもりが始まったそうです。
⑨祭事に参加する人には黒沼神社から下帯と手ぬぐいが支給される。でも持ち込みのバスタオルを使いたくなるそう。12月は寒いのであったかタオルに包まれたくなりますよね。
⑩コソウ(新人)は最低7年やることになる。48とうまいり(水行を48回行う)を7年・・・大人になるのは大変です。
⑪祭りの取材スタッフであっても女人禁制。水垢離(神明井戸で水行)も必ずやってもらうそう。作法(マナー)に寛容はありません(ジョジョの「岸辺露伴は動かない」の富豪村と同じシステム)。