「CD-R付き 福島市松川町郷土史研究必携」のご紹介

松川町字平舘の渡邉 武房 様が編集・発行された作品「CD-R付き 福島市松川町郷土史研究必携」をご紹介いたします。

膨大なデータベースにアクセスしやすいCD-Rを添付し、松川町の歴史をご研究されている皆様の必携となる貴重な資料です。ぜひご活用ください。

 

ごあいさつ

この小冊子は、松川町の郷土史研究を志す人のために、研究に直接に役立つようにと心掛けて編集した郷土史研究必携書です。松川町の郷土史を研究するために必要な「文献・情報の所在とその入手」について、 古文献・新聞・郷土誌などごとにまとめました。
また、「郷土史研究に深みと広がり」をもたせるために、大型データベースやウェブサイトを紹介し、外部の研究成果と松川町郷土史研究をつなぐ必携書作りを心掛けました。

本小冊子にCD-Rを添付し、この小冊子の「標題紙から奥付までの全文検索」を、また、インターネット上の「ウェブサイトのダイレクト検索」を可能にいたしました。小冊子とCD-Rとの両者のそれぞれの特性を活かした有効な活用をお試しください。

岡崎正記さんには、監修者としての役割のほかに、現場への案内、写真の提供、そして草紙の「漢字仮名交り文」の作成などの、多くのご助力をいただきました。松川町文化財保存会のみなさまには、基礎的な郷土情報および保存会活動の概要をお教えいただきました。また、本宮市在住の郷土史家・菅野正一さまからは、『増補行程記』の提供を受け、本小冊子の「附録 : 図録・奥州街道」編に収載することができました。

ほぼ2年間を費やしましたが、楽しく編集作業を進めることができました。ご助力・ご協力まことにありがとうございました。

2022年12月19日

福島図書館研究所 渡邉 武房

 

CD-R付き
福島市松川町郷土史研究必携

監修 : 岡崎 正記  編集 : 渡邉 武房

2022年12月19日 発行
福島図書館研究所 刊行
住所 : 〒960-1241 福島市松川町字平舘13-1
電話 : 024-567-4124
e-mail : t.wata@muse.ocn.ne.jp
(限定10部出版)
頒価 : 本冊子 = 非売品, CD-R = 1,500円 (税込)
(CD-Rの貸与・ダビングはご遠慮ください)



目 次

口   絵
ごあいさつ
目   次
各章の内容紹介 (概要) / 添付・CD-Rの使い方. ・・・・・・・・・・ 15.

Ⅰ. 文献・情報の探し方 (郷土史研究入門 ①). ・・・・・・・・・・ 23.
1. 統合的な検索 [国立国会図書館サーチ].
2. 個別的な検索 [個別データベース].

Ⅱ. 文献・情報の入手法 (郷土史研究入門 ②). ・・・・・・・・・・ 34.
1. 主要図書館のサービス概要.
2. 福島県立図書館郷土史関係資料・サービス.

Ⅲ.福島県内地方史研究団体・研究誌 (郷土史研究必携 ①). ・・・・・・・・・・ 50.
    附 : 全国的な地方史研究会 / 地方史研究書誌.

Ⅳ. 郷土史研究に役立つ図書情報・インターネット情報 (郷土史研究必携 ②). ・・・・・・・・・・ 71.
1. 『地方史研究必携』 (岩波書店, 1985.5) 中の図・表・一覧.
2. 郷土史研究に役立つインターネット情報.

Ⅴ. 古文献・地名辞書に見る松川 (郷土史研究必携 ③). ・・・・・・・・・・ 96.
1. 古文献 『信達二郡村誌』 『明治廿六年信夫郡統計書』 『相生集』 『信達一統志』.
2. 地名辞書 『大日本地名辞書』 (吉田東伍著).

Ⅵ. 「新聞資料集成」 に見る明治・大正・昭和・平成の松川 (郷土史研究必携 ④). ・・・・・・・・・・ 104.

Ⅶ. 松川町主要郷土誌目次 (郷土史研究必携 ⑤). ・・・・・・・・・・ 153.

Ⅷ. 松川を知るための文献・情報 (郷土史研究必携 ⑥). ・・・・・・・・・・ 199.

Ⅸ. 松川人の著作 (郷土史研究必携 ⑦). ・・・・・・・・・・ 285.

附録. 図録・奥州街道 (白坂~貝田). ・・・・・・・・・・ 366.
1. 江戸より奥州津輕迄道筋之圖 (作成 : 作者・年代不詳). ・・・・・ 368.
2. 奥州道中増補行程記 : 油井町から伏拝町まで / 清水秋全画・文. ・・・・・ 377.
3. 大日本國東山道陸奥州從白河郡至伊達郡驛路圖 壹 / 秦檍麻呂圖. ・・・・・ 388.
4. 諸国道中金の草鞋 ; 5-6 / 十返舎一九著, 喜多川月麿等画. ・・・・・ 395.
5. 福島県道路風景画帖 / 高橋由一画. ・・・・・ 420.

 

囲み記事 目次
楽しみながら手づくり本を作ろう! (22)
ネットで分かった郷土人の歌 (25)
自宅パソコンで学術論文を直接入手 (28)
二本松の戦いと八丁目宿 (33)
身近に感じられる福島市立図書館 (37)
図書館の回答の的確さがすごい (46)
福島県立図書館のレファレンスに励まされる (49)
家伝来の古書・資料の活かし方 (70)
目をみはる明成高校の蚕糸業古書 (95)
所蔵本の目録作成に取り組んでみてはいかが (152)
「鬼の臍(へそ)」とは松川が生んだお相撲さんか (155)
戦時下の福島県内の図書疎開 (166)
後から活用できるパソコン日記 (172)
AIで古文書を気軽に読める時は間近 か (182)
捨てる前に文庫・図書館に照会を (192)
梅雨空のもと蔵書整理を手伝う (198)
母校応援を「古本募金きしゃぽん」で (232)
高齢者にうれしい「図書取寄せ」制度 (241)
旅立つ本たちよ “ごきげんよう” (246)
愛蔵書の古書店売却も一方法 (263)
「著作一覧」作りで知る郷土の文化 (305)
整いつつある在野研究者の研究環境 (313)
訃報に接し「福島満鉄会」碑を訪ねる (336)
「リポジトリ」それは電子の紙の宅配便 (338)
希書にまみえ心ふるわせた一年 (339)
町議会図書室を作った服部童村 (356)
翻刻してみたい「道中日記」 (358)
戦後、山里に咲いた農村図書館 (364)
広がりある郷土史研究のために (376)
「慰霊碑」裏面に刻印されたタルディユーの六行詩 (401)