令和4年「金沢の羽山ごもり」が開催されました。

令和4年12月9日(金)~11日(日)に松川町金沢の黒沼神社にて羽山ごもりが開催されました。平安時代から女人禁制で行われる古風な農耕祭儀の様子を残す貴重な祭りで、 国指定重要無形民俗文化財となっています。今年もコロナ禍のため一般募集は行わず、地元有志20名が参加しました。千年以上続く祭りの継承に関わっている皆様、今年もありがとうございました。

祭事の詳細はこちら→「金沢の羽山ごもり」祭事解説

令和4年12月9日(金)のお昼近く。立派な大のぼり旗が立ちました。
鳥居の隣には羽山ごもりと十二神楽の説明看板があります。神が宿る地、金沢です。
鳥居をくぐると参道も荘厳な感じ。
振り返っても荘厳。
少し歩くとこちらが金沢の黒沼神社。もう神様がいらっしゃっているような神々しさ。
本殿も準備万端。
昼のこもり殿。夜のイメージが強いのでなぜか新鮮です。ヨイサアの儀などはこちらの建物で行います。外にはチェーンソーが2つもありますが・・・
祭り中の薪を準備するために使うようです。大きな木がたくさん必要です。
すでに囲炉裏に火が入っています。あったか。過去の写真や資料が貴重です。
オソフキという、つま先までしっかり覆われたあったかわらじもばっちりです。雪が降っても大丈夫。
神明井戸も神々しいです。普段は立ち入り禁止。
そしてこの日の19:30頃。夕食の準備中。鍋がぐつぐつしています。
ヨイサアの儀前に夕食。元気がつきます。
外では地元の消防団の皆様が暖取りのたき火中。おそらく気温は3℃位。見学の皆様もずっと外にいると体が芯から冷えます。とても暖かくありがたかったです。
21:00頃、いよいよヨイサアの儀が始まります。
まず、こもり殿内を騎馬状態で威勢よく走り回ります。コンパクトカメラではピントが合わず。新聞記者さんのカメラはどうして動く被写体をきれいに捉えるのでしょうか。プロの技。
その後反対方向から来たグループと騎馬戦です。ぶつかりもみ合いながら何度もヨイサアの掛け声。すごい迫力と熱気!男たちの熱い祭りです。
騎馬戦が終わり、見学に来た皆様にみかんを振舞った後は参加者の皆様もみかんをいただきます。ほっと一息。みかんブレイク。
苗ぶち後は田植え歌です。21:30頃でしょうか。一般公開はここまで。11日(日)早朝のご託宣まで祭事は滞りなく行われました。参加者の皆様、取材に来ていただいた皆様、ありがとうございました。
ちなみに1週間後の令和4年12月18日の写真。大寒波が来て雪が降りました。外気温-3℃。ぎりぎりかわしました。
神様も皆様の良い行いをご覧になっているのでしょうか。ありがたや。